香川県の名物「骨付鳥」。鶏の骨付きモモ肉を焼いたシンプルな料理ですが、ビールがグイグイ進む逸品です。
骨付鳥には「おやどり」「ひなどり」の2種類があります。前者は歯応えがあって味わい深く、後者は軟らかくてジューシーとされています。
今回試食した「おやどり黒カレー」は、骨付鶏に使うおやどりをレトルトカレーにしたもの。香川県の“ご当地カレー”です。
溶け込む旨味、深いコクに
販売は高松市の山食。1食200グラムです。
温めてご飯にかけたカレーは、濃い焦茶色で、粘度はユルめ。「黒」とまではいかないものの、濃厚そうなビジュアルです。おやどりと見られる大きさ1~2センチの細片が、コロコロと十数個ほど。他に、ジャガイモらしい3センチ前後の小塊と、ニンジンらしい2センチ前後の小塊が、1個ずつ確認できました。具材は“どっさり”な印象です。
カレーは欧風の作り。チキンの旨味がたくさん溶け込み、深いコクを生んでいます。スパイスの刺激は、中辛よりはややマイルドでしょうか。
おやどりは小さいながらも硬くて、何度も咀嚼させられることに。歯の悪い人には向かないと思われます。ですが、食べ出があるし、噛むほどに繊維の間からおいしさが出て、骨付鳥の醍醐味が感じられます。
骨付鳥の“らしさ”が盛り込まれた、おいしいカレーでした。
パッケージの裏面に「ごはん派? それとも うどん派?」と書いてあるところを見ると、カレーうどん的な食べ方も想定されている模様。さすがは「うどん県」の製品ですね。