折りたたみ自転車を抱えて路線バスに乗り、熊本県北部にある山鹿市へ向かいました。古い土蔵で開かれる古本市が目的です。
とは言え、わざわざ遠出するからには、当地ならではのカレーを食べてみたいですよね。
そこで、「千鈴(ちりん)」を訪れました。山鹿市の中心部にある、カレーの専門店です。
山鹿市中心部にある専門店
山鹿市山鹿、温泉施設「さくら湯」の裏手にある、小ぢんまりとした路面店。オレンジ色のノレンが目を引きます。
居酒屋か何かを改装したらしく、店の所どころに和風の趣が残っています。カウンター4席、テーブルは3卓で12席ほど。カウンターの向こうで立ち働いているマスターは、自転車(ロードバイク)好きと見られ、店内にはオリジナルのジャージが飾られていたり、自転車の専門誌が置かれていたり。
メニューに載っているカレーは10種類ほど。ベースとなるカレーがあって、トンカツやハンバーグなどのトッピングでバリエーションを出すスタイルです。
とりあえずカツカレーを注文。その後、手近にあったタウン情報誌をパラパラながめていたところ、たまたま誌面で千鈴が紹介されていました。載っていたのは「欲張りカレー」の写真、それがおいしそうだったので、注文を変更してもらいました。無理を言ってスミマセン。
しばし待って、カレーが到着。鶏唐揚と目玉焼き、温野菜などがトッピングされ、お子さまランチ的なにぎやかさがあります。ミニサラダ付き。
ドロリとしているカレーですが、重さは感じられず、クリーミーな口当たり。具材は見当たらないけれど、野菜などがたくさん煮溶けているようです。酸味や甘味のバランスが良く、やさしい味わい。和洋のダシを合わせて使っているそうです。甘口に近いのかと思いきや、後からジワジワと刺激が利いてきて、中辛程度まで高まりました。
熱あつの唐揚は、大きさ3~4センチにカットされたものが8切れほど。しっかりと下味が付いています。目玉焼きは直径約8センチで、黄身は半熟。カボチャやジャガイモなどの温野菜も加わり、多彩な味わいが楽しめました。
食後、組み立てた自転車に乗って、山鹿市と熊本市を結ぶ全長34キロの自転車道「ゆうかファミリーロード」を走りました。
食べたばかりのカレーは、胃もたれすることなく、むしろペダルを漕ぐ脚力をもたらしてくれた模様。サイクリングに格好のランチでした。