店休日だったり、時間が合わなかったり、何やかやと重なって訪れられていなかった……そんな店のひとつ。このたび、ようやく入ることができました。
「ヨツバ堂」です。行くぞ行くぞ今度こそと思い定め、事前に営業を確認したうえで、オープン直後に一番乗りしました。
熊本市中央区の繁華街。下通アーケードの西側、城見通りに建つ三年坂ビルの地下にあります。通り沿いに掲げられている、大きな正方形の看板が目印です。
店内は、カウンター６席、４人掛けのテーブル１卓。隠れ家というか巣穴というか、不思議な居心地の良さがあります。
みんな食べたくなって盛り合わせに
カウンターに「Today’s Curry」の黒板が出ており、手書きで「定番ヨツバ堂キーマ」「ラッサム」「鶏とごぼうのマサラカレー」。みんな食べてみたくなった私は、３種の盛り合わせ「ヨツバ堂プレート」を注文しました。
店内をながめつつ「変わったシャンデリアだなぁ」とか思っていたところへ、シャンデリア以上に鮮やかなカレーが到着。紡錘形に盛られたご飯の左右に、キーマカレーとマサラカレーが注がれ、ラッサムの小鉢が添えてあります。細長いパパドが垂直に立てられていたようですが、皿がカウンターに置かれた時には、斜めに倒れていました。皿の隅に載っている少量のクリームチーズは、キーマカレーの味変に使ってほしいとのこと。
キーマカレーは、肉が細かいからかなめらかな食感で、強い旨味と深いコクがあります。マサラカレーの方は、ゴボウの野趣あふれる滋味が特徴的で、チキンの食べ応えも充分。ラッサムは、さっぱりとしている半面、アサリの風味が利いています。どのカレーも、スパイシーではあるけれど、尖ったところがなく、和やかにまとまっている印象でした。
途中まで個別に食べた後、ラッサムを全体にかけ回し、キーマとマサラとご飯を混ぜ合わせて食べました。脇にあったアチャールやウズラ玉子が、砕いたパパド、添付のクリームチーズなどと共に良い働きをして、味変に継ぐ味変が楽しめました。
出ていく私と入れ替わるように、何人かのお客がワラワラと。無事にカレーが食べられて良かった……と心から思いました。
人気店を訪れる際は、事前確認をしておくべきですね。
