青森県・鰺ヶ沢町の焼きイカ店に、「わさお」という秋田犬が飼われています。地域興しに貢献している有名な犬で、2011年には当人(犬)が主役を務める映画が公開されました。
ゆるキャラの“変種”と言えるかも知れませんね。
今回試食した「秋田犬わさお いかカレー」は、この犬を前面に打ち出した、鰺ヶ沢町の“ご当地カレー”です。
パッケージ全体を占めるのは、わさおの顔写真。一方で「鰺ヶ沢町の海岸線では、まるでカーテンのようにイカの生干しが並ぶ光景が見られます。」との説明書きも。
地元で獲れるスルメイカをカレーの主役に据えつつ、商品の主役はわさおが務めているようです。キャラクター商品みたいなものでしょう。
イヌカレーではありません
販売は中弘クラフト。1食200グラム。
温めてご飯にかけたカレーは、オレンジがかったブラウン。ゆるいトロみがついています。何やら細かい具材が入っているようですが、外観からは判別できません。
親しみやすい日本風の作り。魚介系の風味が特徴的なカレーです。スパイスの刺激は中辛程度。カレーだけを食べると、塩味がややキツめに感じられます。粗みじんのニンジンやタマネギを確認しました。
スルメイカは、大きさ1~2センチ程度のカケラが数個。よく煮込まれており、噛むと繊維質がほぐれ、旨味がジワリとにじみます。
イカの特色が出ているとは思いますが、カレーとパッケージが合っていないところが残念。「イカ」と「イヌ」は、1文字違いで大違い。わさおを知らない人が、店頭でパッケージを見て「イヌカレー!?」なんて早とちりしないか…余計な心配をしてしまいました。