「福岡系スリランカカレー」「九州ランカ」などと呼ばれるカレー分野。
福岡県内で独自に発展した、ココナツ風味の辛いスープカレーを指します。スリランカレストラン「ヌワラエリヤ」が発祥とか。
今回は「ツナパハ+2」を訪れました。「ヌワラエリヤ」の姉妹店です。
福岡市中央区の天神。ファッションビル「ソラリアステージ」の地下2階、レストラン街「味のタウン」の一角にあります。
店内は喫茶店風で、カウンターやテーブルなど40席以上。本棚がいくつか置かれ、たくさんの雑誌やコミックが並んでいます。
夏バテ吹き飛ばす辛さ
メニューはスマートフォンに表示される仕組み。オーダーもスマホで行ないます。
チキンがメインの「スリランカカレー」が定番ですが。それをゴージャスにしたような「ラサ・ボジュン」を注文してみました。スリランカの言葉で「美しい料理」を意味するとか。ご飯の代わりにヌードルを、辛さは標準的な「辛口」を選びました。
しばし待って、円い大皿が到着しました。スマホでの注文は、自分のオーダーが通っているのかどうか、心配になってしまいますね。
大皿の中央に、炒めたビーフンの小山。それを囲むように具材や惣菜など6種が盛られ、何とも豪勢なビジュアルです。オレンジ色のカレーからは、スパイシーな香りが漂っています。
ミルキーにしてスパイシーなスープカレーです。スパイスの刺激は鮮烈で、ホットな半面、シャープな苦味も。刺激は強いのに短時間で消えていく、キレのある味わいが特徴的。あっさりと軽い口当たりのヌードルに、良く合っています。
ヌードルを囲むのは、チキンとジャガイモ、豆、冬瓜、ニガウリ、そしてココナツのサンボール(スリランカの和え物)。カレーの味が強いため、具材個々の印象はイマイチ薄い。それでも、バラエティ豊かでボリュームがあるし、個別に食べたり混ぜ合わせたり、さまざまに楽しめました。
真夏の炎天下、天神の繁華街を歩き回った後の、疲労を抱えていた時に食べたのですが。辛さにハフハフ言いながら、たちまち平らげてしまいました。
福岡系スリランカカレーは、夏バテを吹き飛ばしてくれますね。