九州・沖縄試食の穴

隠し味として混入【チロルチョコとけこむカレー(ほろにがコーヒーヌガー)】

チロルチョコとけこむカレー(ほろにがコーヒーヌガー):パッケージ

 福岡県田川市にある松尾製菓の「チロルチョコレート」。
 言わずと知れた、駄菓子界に君臨するロングセラーです。日本で生まれ育っている人のほとんどが、一度は食べたことがあるのではないでしょうか。

 そのチロルチョコレートが入っているというレトルトカレーが、今回試食した「チロルチョコとけこむカレー」です。

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キリリとした苦味が

 パッケージのデザインは、多種多彩なチロルチョコレート製品群の筆頭に挙げられる「コーヒーヌガー」を流用したもの。他にもうひとつ、人気の「ミルク」のバージョンも作られています。
 化粧箱を裏返すと、「チロルチョコの発祥の地」として田川市のPRが。同市のふるさと納税の返礼品に採用されてもいるそうで、全国へ向けた“ご当地カレー”であることをうかがわせます。

 販売は田川市のデザインステーション。1食200グラム。

 温めてご飯にかけたカレーは、まさにチョコレートを思わせるチャコールブラウン。ゆるいトロみがあり、表面はツヤツヤ、意外に上品な印象です。具材は入っていません。カレーソースと呼ぶべきでしょうか。

チロルチョコとけこむカレー(ほろにがコーヒーヌガー):実物&田川市PR

 見た目と同様、味わいも上品な欧風カレーです。ベースにある甘味が、肉系の旨味を引き立てています。そこにキリリとした苦味が混ざり、味に深みが生まれている模様。パッケージには「甘口」とありますが、むしろ中辛に近いホットな刺激が、遅れてヒリヒリと感じられました。

 パッケージの隅に「チロルチョコのチョコレート原料を1食あたり10g使用しています」。しかし、このカレーにチロルチョコレートらしさがあるかと言えば、いささか疑問です。
 それでも、チョコレートが有効活用されていることは確か。隠し味にチョコレートを使った、成功例の見本みたいなカレーなのです。食べる価値はあるでしょう。

 私の手元には「ミルク」バージョンも。次はこちらを食べてみます。

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