黄色や茶色のイメージが強いカレーですが、緑色も決して珍しくはありません。
有名なのが、タイ風のグリーンカレー。ホウレンソウなどが入ったサグカレーも、インド料理店でしばしば見かけられます。
今回試食したのは「そら豆カレー」。こちらも緑色です。
ほっこり青くさい風味に特徴
鹿児島県指宿市の“ご当地カレー”と見られます。パッケージ裏面の説明によると、同市はソラマメ生産量が日本一。さまざまな“ソラマメ製品”が作られているのでしょう。
販売は指宿市の岡村商店。1食200グラム。
温めてご飯にかけたカレーは、緑色ではあるけれど、やや茶色がかっている感じ。パッケージ写真よりもくすんで見えます。固形分が多そうな、ポタージュ状のトロみ。1~2.5センチの肉塊を10個ほど確認しました。
日本風のポークカレーです。ソラマメのペーストが混ぜ込んであるそうで、ほっこりとしていながらも青くさい風味が特徴的。かすかにザラつく舌触りは、ずんだ餅の餡に似ています。スパイスの刺激は、中辛よりも弱めです。
肉の小塊は、鹿児島特産の黒豚とのこと。やや硬くなってはいたものの、旨味は充分に残っていました。
個性的ではありますが、全体的に“カレーらしさ”は薄い印象。事前に「ソラマメのポタージュスープ」などと言われていれば、そのまま信じてしまったかも知れません。
カレーらしく作れば作るほど、ソラマメらしさが消えてしまうでしょうし…難しいところですね。