カレーに使う香辛料を挙げてみる時、意外に入っていないのがニンニクです。香辛料というよりは、野菜の印象が強いのかも知れませんね。
今回試食したのは「宗家にんにくや オリジナルカリー」。ニンニクを前面に打ち出しているレトルト製品です。
アジアンテイストなパッケージには、「辛口」の表示。「辛さ」のレベルは5段階の5。併せて「にんにく度」も載っていて、こちらも5段階の5です。製品には「中辛」「激辛」もある模様。
強い臭気はなかったけれど…
広島県福山市にある食品メーカー・アサムラサキの販売。1食210グラム。
温めてご飯にかけたカレーは、オレンジがかったブラウン。表面に赤い油脂が浮いています。粘度はトロリとゆるめ。ニンジンやタマネギのかけら、ミンチ肉など。大きさ2センチほどの白っぽい球体が2個入っていて、これはニンニクの粒と思われます。
インド風にも見えますが、独創的なカレーです。肉や野菜などの豊富な旨味。それをフルーティーな酸味が引き締めており、食欲をそそります。スパイスの刺激は、中辛よりやや強い程度でしょうか。
ニンニクの粒を食べてみたところ、舌先でホロリと崩れる軟らかさ。ただ、ニンニク特有の風味は、カレーからもニンニク粒からも、あまり感じられませんでした。
強いニンニク臭を予想していたので、いささか肩透かし。ですが、食べ終えてしばらくの間、胃のあたりにジンワリとした熱さを覚えました。ニンニクの存在感が、時間差で現れていたようです。