中国の“医食同源”の思想から生まれた薬膳。健康の増進や維持に効果があるとされる、さまざまな食材を使った料理です。
これと似ているのがカレー。各種の香辛料には、漢方薬と同じものも少なくありません。
今回試食した「国立薬膳カレー」は、薬膳が取り入れられているというレトルト製品。東京都国立市の商工会議所による「くにたちStyle」というローカルブランドに認定され、国立市の“ご当地カレー”となっているようです。
スパイスやハーブが30種類使われているそうで、パッケージの裏面には、それらの名前が「アニス/アムチュール/オールスパイス/オレガノ…」と50音順に並んでいます。他に「お子さま向き仕様ではありません」という、妙に意味深な文言も。
クローブ? 薬草っぽい風味も
1食200グラム。販売はAKプラス。
食べたのは「チキン」です。他に「ポーク」や「野菜」などもある模様。
温めてご飯にかけたカレーは、オレンジがかったブラウン。ゆるいトロみがあります。野菜がゴロゴロと入っており、1~3センチ角のジャガイモ7個、1センチ前後のニンジン3個。肉は、大きさ1~2センチほどのチキンを3切れ確認しました。
あっさりとした口当たりのカレーです。クローブと思われる、薬草っぽい風味が感じられます。ジンワリと利いてくる刺激は、中辛程度でしょう。トマトらしい酸味が前面に出ているものの、後から自然な甘味や旨味が拡がります。
チキンは弾力があってジューシー。少量ながらも、存在感を出していました。
少々クセのあるカレーですが、これならば子供でもおいしく食べられると思います。子供に向かないという理由が、他にも何か…?