中部地方試食の穴

トロける霜降り脂身の魅力【法師人兄弟 豚カレー】

法師人兄弟 豚カレー:パッケージ

 「法師人」と書いて、何と読むのか?
 どうやら「ほうしと」と読むようです。名字なのですが、比較的珍しいかも。文字を見ただけでは読めませんでした。

 今回試食したのは「法師人兄弟 豚カレー」。法師人さんの兄弟が育てた豚が使われている、レトルト製品です。

 パッケージのラベルは、手作り感あふれる素朴なデザイン。よく見ると、色鉛筆の跡が残っていたりして、かえって印象に残りますね。
 ラベルに「法師人兄弟」と書いてはあるものの、それについての説明は皆無。個人的に調べてみたところ、山梨県都留市で「富士天霜ポーク」という銘柄豚を育てる、法師人貞臣さん・龍史さんの兄弟であることが分かりました。
 「霜降り豚の旨味」「品種、飼料、育て方にもとことんこだわった」などなど、豚についての説明は饒舌です。作り手よりも、豚こそ“主役”ということでしょうか。

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バランス巧み 高い完成度

 販売は都留市の「スプライスト」。1食200gです。

 温めてご飯にかけたカレーは、明るめの茶褐色。サラサラとしていますが、野菜類がミゾレ状になって溶け込んでいる模様。豚肉と思われる、大小3~6cmの小塊が、ゴロリと3個ほど。赤身と脂身が、交互に重なっているのが見えます。

法師人兄弟 豚カレー:実物&銘柄豚

 素朴なパッケージデザインとはうらはらに、完成度の高いポークカレーです。豚の旨味や、スパイスの風味、コクのある味わいなど、巧みにバランスが取れていて好ましい。ホットな刺激は、中辛程度でしょう。
 豚肉は軟らかで、甘くトロける脂身が魅力的。それぞれにポーションが大きく、食べ応えがあります。このカレーの中心に銘柄豚が位置付けられていることが、よく分かる出来でした。

 記憶に留めておきたい、おいしいカレーでした。
 だからこそ、「法師人」には読み仮名がほしい。読めなければ憶えにくいのです。

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