京都大学の第24代総長を務めた尾池和夫氏は、大のカレー好きだったそうです。自ら考案したビーフカレーを学内レストランで売り出したところ、学生たちに人気となり、レトルト製品まで作られました。
それが、今回試食した「総長カレー」。一般的なレトルトカレーの3倍近い値段にもかかわらず、広く売れているとのこと。
ベル食品工業が製造、京都大学生活協同組合と京都放送が共同で販売しています。内容量は230グラム。
業績に加えてカレーまで
濃紺の地色に、金色の文字があしらわれ、ゴージャスでありながら上品な印象。日本有数の最高学府のイメージにふさわしい…かどうかは分かりません。
温めてご飯にかけたカレーは、サラリと軽い粘度。褐色の油脂が浮き、全体が赤みがかっています。具材は、肉の小塊を5~6個確認。
あっさりとした口あたりで、刺激は中辛程度。ビーフの旨味とスパイスの風味で勝負している感じ。甘さを抑えた、キレのある仕上がりでした。
肉が硬かったのが少々残念。それでも、なかなかに完成度が高い、そしてボリュームのあるカレーでした。
尾池氏は2008年秋に総長を退任しましたが、カレーは今も販売中。学者や総長としての業績に加え、カレーまで残すなんて…偉いですね。