以前に掲載した「KASHIWAキーマカレー」の続きです。
千葉県柏市のカレー専門店「ボンベイ」監修によるレトルトカレー、実はもうひとつありました。
それが今回試食した「骨付きチキンカレー」です。
スパイスの複雑な深みが
柏市在住の方から送られてきたのは、大きな黄色いギフトボックス1個でした。その箱を開けると、「骨付き」2個と「キーマ」2個、そしてピクルスがひと瓶、セットで入っていたのです。
販売は千葉県我孫子市のミスズ。1食250グラム。
1人分のレトルトカレーとしては内容量が多め。その理由はすぐに分かりました。1食分がレトルトパック2つで成り立っていたのです。
温めたレトルトパックをご飯に開けてみたところ、ひとつからはカレーが、もうひとつからは骨付きの手羽元肉が2本、出てきました。カレーは明るめのブラウンで、シャバシャバのスープ状。具材は粒子になって溶け込んでいるようです。2本の手羽元肉は長さ約10センチ。カレーとは別に調理されているらしく、淡いピンク色をしています。
独特なチキンカレーです。スープカレーとも言えそう。優しい滋味のあるチキンスープに、スパイスの風味がしっかり溶け込んでいる。パンチはないけれど、ホットな刺激とシャープな刺激が混在し、複雑な深みが生まれています。
手羽元肉の方は、2本もあって食べ応え満点。スプーンで切れるほど軟らかいのに、弾力に富んでいる。旨味がカレーに出ていないため、濃い味わいが楽しめました。
カレーとセットになっていたピクルス、素材はカブでした。広口瓶の内容量は270グラムあり、直径6センチほどのカブが半割りにされて詰まっています。芯まで漬かっていて、フルーティーな鋭い酸味が特徴的。ラッキョウや福神漬けとはまた違う、面白いアクセントをカレーに加えてくれました。
肉を別のレトルト製品として付属させるあたり、作り手の並々ならぬこだわりがうかがえます。こだわりはカブのピクルスにも感じられました。…そんな「ボンベイ」、いつか食べに行きたいものです。