料理マンガ『クッキングパパ』。雑誌連載が1985年開始という、年季の入った作品です。
主人公の荒岩一味は、バリバリ働くサラリーマンでありながら、料理上手なマイホームパパでもあります。後世に現れる“イクメン”や“料理男子”を先取りしたような存在と言えそうですね。
このマンガで紹介されたカレー料理をレトルト製品にしたものが、今回試食した「クッキングパパ モツ鍋カレー」です。
ご飯が進む醤油風味
パッケージの裏面には、マンガとして掲載されたレシピが、そのまま印刷されています。“お手本”を食べた後、自分で再現することができる…という趣向でしょうか。
販売は広島市のオフィスシン。1食200グラム。
温めてご飯にかけたカレーは、くすんだ茶色。表面を覆っている細かな油脂が見えます。やや強めの粘度です。モツ(ホルモン)らしい、大きさ2~4センチ程度の肉片が3個。他に、ニラと見られる黒いカケラが、チラホラ確認されました。
ベースがモツ鍋だけに、和風な味わいのカレーです。醤油味のダシが利いており、塩気も強め。スパイスの刺激は中辛程度でしょう。ご飯が進む味わいですが、ウドンなども合いそうです。
モツ3片は、サックリと噛み切れる、程良い軟らかさ。周りに付着している脂肪分も手伝い、強い旨味が楽しめました。
パッケージ裏のレシピによると、このカレーは本来、醤油味のモツ鍋に固形ルーを溶かし込んであるシロモノ。
ところが、レシピに載っていた豆腐やキャベツは、本品には見当たりませんでした。モツ鍋の残り汁で作られたカレーなのかも知れません。