「防大」とは「防衛大学校」のこと。神奈川県横須賀市にある、幹部自衛官を要請する学校です。
毎年春になると、卒業式で卒業生たちが帽子を投げ散らかす様子とか、自衛隊に入らない任官辞退者の数などが、風物詩みたいにマスコミが取り上げますよね。
今回試食したのは「防大カレー」。何故か防大では、オリジナルのレトルトカレーが販売されているのです。
パッケージに「防衛大学校限定」とあるので、広範囲に販売されているものではなさそう。学生たちが帰省時などにお土産として購入したりするのでしょうか?
存在感あるビーフがゴロン
販売は東京都中央区の「味香り戦略研究所」。1食220gとボリューミーです。
温めてご飯にかけたカレーは、明るめの茶褐色。ゆるいトロみがあります。牛肉らしい小塊が2個、大きさ約7cmと約3cmが、ゴロンと目立っています。
マイルドなビーフカレーです。トマト由来と見られる旨味や、穏やかな甘味が利いており、その奥にあるミルキーな味わいが印象的。口当たりは優しくて、牛脂の重さなどは感じられません。遅れてジンワリと拡がるスパイスの刺激は、表示どおりの「中辛」でしょう。
ビーフの小塊は、硬そうな見た目とは裏腹に、スプーンでほぐれる軟らかさ。肉の繊維質も味わい深い。“主役”にふさわしい存在感でした。
独特の厳しさがあるという防大。しかし、少なくともレトルトカレーは、食べやすくておいしい製品でした。
防大の学生たちは、入学すると4つの大隊に分けられるそうです。パッケージの裏面に、第1~4大隊の隊旗の写真が載っています。
隊旗の色は、第1大隊が赤、第2が青、第3が緑、第4が橙。……どこかの“戦隊モノ”にありがちな配色ですが、これって日本の伝統なのでしょうか?