中国・四国試食の穴

日本酒で煮込んだ【美酒カレー】

美酒カレー:パッケージ

 料理の調味料として日本酒を入れることは珍しくありません。カレーの隠し味としてワインを入れることも珍しくはないでしょう。
 ですが、日本酒をカレーに入れるのであれば、比較的珍しそうです。

 今回試食したのは「美酒カレー」というレトルト製品。「日本酒でじっくり煮込み」とパッケージに謳われています。

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ジャガイモも溶かし入れる

 使われている酒は、広島県東広島市の西条町のもの。日本酒の製造が盛んな地域で、醸造状や酒蔵がいくつもあるそうです。
 パッケージ裏面の説明によると、広島市安芸津町周辺で作られたジャガイモも入っているとのこと。広島県の“ご当地カレー”なのです。

 販売は広島市の上土一男(個人)、1食200グラム。

 温めてご飯にかけたカレーは、濃いブラウンで、強めの粘度。表面がツヤツヤと光っています。具材は、大きさ2~4センチほどの乱切りのジャガイモが3個。それにニンジンの細片や、牛肉らしい切れ端がコロコロと入って、具だくさんな印象です。

美酒カレー:実物&パッケージ裏面

 洋食風のビーフカレーです。なめらかで上品な口当たりや、強い旨味が特徴的。スパイスの刺激は、シャープさが際立っており、中辛よりも強めと思われます。
 ペースト状のジャガイモを混ぜ込んであるせいか、小麦粉とは異なる、あまり重さを感じさせないトロみがユニーク。また、コクのある深い味わいに仕上がっており、これは日本酒の効果かも知れません。

 おいしいカレーではあるけれど、日本酒が裏方に徹しすぎ、存在感が薄まっているところは少々残念。むしろジャガイモの方が目立っていたようです。
 日本酒を入れるかどうかではなく、日本酒に合うカレーにする手も…などと考えてしまいました。

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