「ドライカレー」とは、ソボロ状のカレーをご飯に載せたものですが、カレー味の炒めご飯(または炊き込みご飯)を指す場合もあります。
熊本県芦北町のイベント「芦北伽哩街道」の食べ歩き。前回の3店に続いて、今回も3店を訪問。面白いことに、3店3様のドライカレーを楽しむことができました。
あふれるチャレンジ精神
1軒目は、佐敷の芦北高校近くにある「味乃なじみ」。「牛・鶏・ブーカレー」(写真上)を食べました。
地元産の牛肉と豚肉、そしてサラダタマネギを炒め合わせたドライカレーです。ミニサラダ付き。“ドライ”にしては汁気が多いものの、この汁には肉の旨味やタマネギの甘味が凝縮。飯粒に染み込んで、ご飯をおいしく食べさせてくれます。載っている半熟玉子を崩しながら食べると、味わいがマイルドに。カレーの脇には、タンドリーチキン風に焼かれた、大きさ5センチほどの鶏モモ肉が2個。弾力豊富で、食べ応え充分でした。
2軒目は、鶴ヶ浜海水浴場前にある「マリーンスポットM」。「鉄板焼きカレー」(写真中)を食べました。
直径12センチほどのテイクアウト容器に入っており、一見するとお好み焼き。その“正体”は、カレーをご飯を混ぜたおじやを、玉子とチーズを載せて円形に焼き固め、ケチャップとマヨネーズをかけたシロモノです。ジャンクフード的なおいしさがあって、これはビールが進むでしょうね。カレードリアやライスバーガー、もんじゃ焼きなどに似ているけれど、どれとも異なるユニークな味わいでした。
3軒目は、道の駅「たのうら」のレストラン「たばくまん」。「ジャコカレーチャーハン」(写真下)を食べました。
黄色っぽい炒飯に、釜揚げシラスと半熟玉子が載っています。アオサのカップスープ付き。カレー風味の炒飯には、たくさんのシラス干し(チリメンジャコ)が混ぜ込んであり、何とも香ばしい。これを釜揚げシラスと一緒に食べると、それぞれのシラスのコントラストが利いたおいしさ。ネットリとした半熟玉子も、パラパラのシラスとの間に、食感のコントラストを成していました。
イベント期間中の特別メニューだけに、どれも“攻めの姿勢”というか“チャレンジ精神”にあふれています。一期一会のカレーばかりです。