全国各地で“ご当地グルメ”と称する、複数の飲食店などが連携して地域興しを図る活動が盛んです。ここ熊本県でも「阿蘇ハヤシライス」「肥後すぅぷ」「杖立プリン」「うと創作お茶漬け」「天草ちゃんぽん街道」など、さまざまなイベントが展開されています。
熊本県南部の芦北町で行われているのが「芦北伽哩街道」。その名の通りカレーを食べさせる、夏場のイベントです。4回目となる2009年は、町内の12店が参加、うち4店を回りました。
おおらかに楽しみたい
ベイサイド芦北にあるビストロ「パザパ」で食べたのは、「石エビと夏野菜のカレーDEおこげ」(写真上)。熱いおこげご飯に、サラサラのカレーをジュバジュバとかけ回す、中華料理さながらの“演出”が面白い。スパイシーなカレーの味わいとともに、おこげご飯がカレーによって軟らかくなる、食感の変化も楽しめました。
芦北町役場そばのイタリアンレストラン「コラッジオ」では、「若鶏伽哩満月焼(チキンカレーピザ)」(写真上から2番目)に舌鼓。カレー味のソースがピリリと利いた、具だくさんで食べ応えのあるピザでした。
芦北インター近くの物産館「でこぽん」に併設するレストラン「ぎゅーぎゅー亭」で食べられるのは「南国2色カレー」(写真上から3番目)。ご飯の両側に、フルーティーな黒いカレーと、トマト風味の赤いカレーがかかっています。ハンバーグ、ソーセージ、唐揚げという牛・豚・鶏を網羅したトッピングも印象的。
田浦インターそばにある物産館「たのうら」内のたい焼き屋「でんでん」では、「白いたい焼きカレー」(写真下)をテイクアウト。タピオカでん粉を使ったたい焼きの中に、カレーとエビフライが。見た目も味わいもユニークでした。
今回は食べそびれましたが、毎年「たばくまん」「なじみ食堂」も名を連ねています。
各店が趣向を凝らしたカレーを競う「芦北伽哩街道」。凝りすぎて珍品・迷作が生まれることもあるようで、それも含めて毎夏、おおらかに楽しみたいイベントです。