関東の古都・鎌倉を訪れる機会に恵まれました。歴史のある観光地だけに、さまざまな店が密集しています。中には、カレーが名物という飲食店も。
ところが、JR鎌倉駅と鶴岡八幡宮の間に広がる繁華街は、観光客で大にぎわい。有名店は人だかりや行列に囲まれ、入店する気力が失せてしまいます。
そこで、繁華街からやや外れた場所の洋食店に入りました。それが「開花亭」。
以前、鹿児島の同名店でカツカレーを食べたことがありますが、無関係です。ネットで検索してみると、「開花亭」という店名は全国に少なからず散在する模様。
鎌倉市の小町3丁目、鶴岡八幡宮の東側にあります。ちょっと昔のレストランを思わせる店構え。明るい雰囲気の店内は、テーブルのみ24席。
苦味利き、シャープな印象
私はビーフカレーを注文しました。メニューは他に、キーマカレーやローストビーフ、ビーフシチューなど。
出てきたカレーは、トロみも色合いも純日本風。ご飯へのかかり具合も“王道”のたたずまいです。薬味はラッキョウ。
小麦粉の重さが感じられない、優しい口当たりです。それでも、苦味の利いたスパイシーさがあり、なかなかに刺激的。辛口程度でしょう。
具材は、ニンジンとタマネギ、そしてビーフの小塊が3個ほど。肉は大きめで、食べ応えがありました。
ご飯をおいしく食べさせながらも、気安い洋食というだけに終わらない、シャープな印象を残すカレーでした。
この店は、一部で「接客に難あり」などとウワサされており、確かに、応対が妙に無愛想だったように思えます。…私個人は“カレーに罪なし”のポリシーなので、あまり気にしてはいませんが。