コクのあるスープに、大きな肉や野菜が入ったスープカレー。そのスタイルが札幌で確立される以前から、横浜には独自のスープカレーで勝負している店があります。
それが「アルペンジロー」。創業は1985年。
横浜市中区の弥生町3丁目、大通り公園に面した店です。外観は丸太小屋風。オープンキッチンのカウンター席が12席、奥の部屋にはテーブル席が20席ほど。
メニューを見ると、ステーキをはじめ、チキンや野菜、シーフードなど、豊富なバリエーション。辛さは「野毛山」から「天国」まで6段階が選べます。
ライスは飯盒入りで提供
ステーキが名物と聞いていた私は、サーロイン(160グラム)を注文しました。辛さは上から2番目の「エベレスト」に。
カレーは小振りのフライパンに入っています。こげ茶色の液体に、野菜がゴロゴロ、そして一枚肉のステーキが。ご飯は角ばった飯ごうに入っており、フライドオニオンが乗っています。
カレーとご飯は、別皿に取り分けて食べます。カレーは豊かなコクがあり、ほろ苦い甘さが特徴的。スパイスの刺激は比較的控えめで、辛口程度と思われます。スープ状ではあるものの、味わいは欧風に分類されるでしょう。
ナイフで切り分けながら食べるステーキは、ボリューム満点。カレーが“脇”に回ってソースの役割を務め、肉のおいしさを高めています。ポーションの大きな野菜は、ニンジンやインゲン、ジャガイモなど。
全体的に高めの価格設定ですが、相応の“ごちそう感”があります。ちょっとリッチな気分が楽しめるカレーです。