国立科学博物館(科博)に行きました。
国内外の科学的な発見・業績が展示されている、まさに“科学の殿堂”。見ごたえ充分です。連休だったこともあり、家族連れなどでにぎわっていました。
カレーを食べたのは、館内のレストラン「ムーセイオン(Mouseion)」。博物館にちなんだ、ユニークなカレーが出てきます。
いささか耳慣れない店名は、古代ギリシアの“学堂”を指す言葉で、「ミュージアム」の語源になったそうです。
東京・上野公園に建つ科博の、地球館の2階にレストランはあります。広い店内は140席とのこと。
私が通されたのは、内側の窓沿いに設けられた展望席。ここは地球館の展示室に隣接しており、模型や標本などを見下ろしながら食事ができます。
オススメは内側の展望席
洋食の老舗、上野精養軒が経営しているためか、メニューは洋食が中心。ハンバーグやエビフライ、オムライスなどが並んでいます。
私は「ダイナソープレート」を注文しました。メニューには「お肉にかぶりつく!肉食恐竜カレー」と謳われています。
出てきた料理を見て、思わず「おおっ」と声が。カレーの“沼”から肉食恐竜が頭を出し、骨付きの鶏モモ肉にガブリと噛みついている…そんな場面が、皿の中に表現されていたのです。
恐竜の頭部はご飯、両眼と両鼻は黒豆です。ご飯についた焦げめは、ウロコのイメージでしょうか。カレーは濃いブラウンで、野菜の細片が煮溶けている模様。アチャールっぽい赤キャベツとニンジン、それと水菜が添えられています。
盛りつけは奇抜ですが、カレー自体はスタンダードな洋食風。旨味が強く、塩気も強めです。適度な刺激はあるものの、突出した風味はなく、カレー粉そのものが利いている感じ。小学生はおいしく食べそうですが、幼児にはややキツいかも知れません。
フライドチキン風の鶏モモ肉は、全長18センチほど。小ぶりではあるけれど、骨付きなのでボリューミーです。強めに揚げてあり、外側はカリッとクリスピー。ジューシーさはイマイチだけど、香ばしい味付けがカレーと合っていました。
食事をしながら窓へ目を向けると、空中にディスプレイされたクジラの骨格標本などが見えました。展望席はオススメです。
ただし、良い席に着きたければ、早めに行動した方が良さそう。ちなみに私は、開店前の行列に並びました。