2016年4月に起きた熊本地震。
熊本市や阿蘇地方に大きな被害を及ぼし、その爪痕は1年後の現在も残っています。
阿蘇郡西原村にある、エスニックスタイルのカフェ「chang-PLANT(style ZERO)」。ユニークでおいしいカレーが食べられる名店です。
さらなる高み目指す味わい
熊本地震で大きな被害を受けた同店。ですが、店主のナガシマさんによると、震災から約2週間後には、店舗前の駐車場にテントを張り、カレーを売り始めたそうです。その後、移動販売車による外販を続けながら店舗を補修し、2カ月も経たないうちに店内営業をスタートさせたとのこと。
営業再開への苦労は、察するに余りあります。ナガシマさんのガッツに、ただ敬服するばかりです。
ひさしぶりに家族で訪れました。
店舗があるのは西原村小森、熊本空港から南阿蘇へ抜ける国道206号沿い。震災で寸断されていた206号の再開や、地元物産館の再開が重なったことから、被災地に貢献しようという行楽客らが増えているようです。復興への機運がうかがえます。
レトロな家具などが配された、居心地の良い店内。一見すると、被災したようには思えません。
ですが、ナガシマさんの話を聞き、営業再開が絶望視されるほどの状況から、地道な作業によってここまで復旧したことが分かりました。重ねがさね敬服です。
まだキッチンの一部に損害があるため、メニューは“簡易版”でした。それでも「Changチキンカレー」「ビッグスペアリブカレー」「ビーフステーキカレー」「カシミール風キーマカレー」の4種類が。
今回は、チキンカレーとキーマカレーを注文しました。
Changチキンカレー(写真上)は、サラリとしたスープ状。口当たりは軽めですが、タマネギやチキンのしっかりとした旨味が感じられます。肉は4切れ、いずれもジューシーで食べ応えあり。中辛程度の刺激も手伝って、ご飯が進みました。
カシミール風キーマカレー(写真下)は、ご飯にトッピングされたレモンが特徴的。深いコクのある味わいで、スパイスの刺激は控えめ。その分、レモンの酸味が合っており、不思議なバランスが生まれていました。
変わらぬおいしさにホッとする一方で、店舗のリニューアルや、新メニューの展開など、ナガシマさんが語る構想に期待がふくらみました。
“復旧”や“復興”を超え、さらなる高みを目指している、今後の「chang-PLANT」が楽しみです。