私にとって毎夏の恒例行事は、「芦北伽哩街道」の食べ歩き。これをクリアすると、個人的には“夏到来”といった気分になります。
今回の参加は、芦北町と水俣市の14店舗です。このうち4店舗を回りました。
10周年迎えた人気イベント
最初に訪れたのは「ビストロ パザパ」です。食べたのは「あしあか海老のかれー」(写真上)。
カレーとご飯、各種の具材が、きれいに盛り付けてあります。ポタージュスープのようなカレーは、滑らかにして上品な舌触り。旨味が濃厚で、エビの強い風味も感じられます。トッピングされているアシアカエビは、プリプリと弾力があって、食べ応え充分でした。頭の殻にも身が詰まっているので、お見逃しなく。サラダ付き。
次に向かったのは「コラッジオ」。参加メニューは「A・K・P カレー丼」(写真上から2番目)です。
風変わりなネーミングは「芦北・高原・ポークミンチ」の略とか。「よく混ぜて下さい」と言われたので、スープボウルの中身を“天地返し”で混ぜました。そして、カレー風味のポークミンチを、ご飯やレタス、タマネギ、トマト、コーン、マヨネーズなどと一緒に、ワシワシかき込みます。沖縄県発祥のタコライスみたい。甘辛く濃いめに味付けされたポークミンチは、サラダっぽい野菜類が加わって、程良い塩梅に。オツなおいしさがありました。
3軒目は「たばくまん」です。「芦北のめぐみカレー」(写真上から3番目)を食べました。
カレーには温泉玉子がトッピング。添えられた天ぷらは、タチウオとゴーヤー、ナス、オクラです。カレーはマイルドな味わいで、タマネギの甘味、トマトの酸味、チキンの旨味が混在。温泉玉子を混ぜ込むと、マイルド感がさらに高まります。天ぷら類は、どれも揚げたてでアツアツ。印象的だったのは、長さ約18センチのタチウオです。淡白にして軟らかい身が、実にウマい。カレーにも合っていました。
最後の店は「タコヤキ でんでん」。パッケージには「サラタマ!!カレー」とありますが、正式名称は「サラタマカレーば食うたっ鯛」(写真下)。
見かけはタイヤキで、全体は縦20センチ、横10センチほどの長方形です。食べてみたところ、パイ生地で作られていることが判明。この中に、ネットリとしたカレー風味のフィリングが封入されています。カレーパン的な感じ。作り置きのために冷めており、パイのサクサク感が消えていたところが残念でした。持ち帰ってオーブントースターなどで温め直せば、ビールが進むツマミになりそう。
5軒は回ろうと思っていたのですが、料理が切れていたり、順番待ちが多すぎたりで、4軒で断念。10周年を迎えたという「芦北伽哩街道」の人気と、その定着ぶりがうかがえました。