熊本県の夏の定番イベント「芦北伽哩街道」。2年ぶりの開催です。
昨夏は、新型コロナウイルスの感染拡大に加え、芦北町など熊本県南部を襲った豪雨災害の影響もあって、見送られていました。
2021年の参加店舗は8店。コロナ禍を受け、各店舗ではテイクアウトにも対応しています。
このうち2店で食べ、3店でテイクアウトをしました。
1番目は「味乃なじみ」。参加メニューは「ラッサム南インドの豆カレー」です。
あっさりとした味わいの、スープ状のカレーです。ヒヨコ豆のホクホクとした食感が印象的。スパイスが利いている半面、トマトや玉ねぎなどの優しい滋味もあります。塩気と酸味のバランスが良く、ご飯が進むおいしさ。クルミやベリーが入ったサラダと、濃厚なヨーグルト、それにフルーツが付いていました。
2番目は「コラッジオ」を訪れました。食べたのは「芦北牛の焼きカレー」。
焦げ目の付いたチーズの層をスプーンでかき分けると、赤いご飯が。旨味の強いトマトソースがたっぷりと絡み、リゾットに近い感じです。芦北牛は軟らかく煮込まれ、ボリュームも充分です。半熟のゆで卵が丸ごと1個、中央部に埋まっていて、これを割り崩しながら食べると、マイルドな“味変”が楽しめました。
3番目は「マリーンスポットM」。テイクアウトで「芦北牛のスジカレー 夏野菜のせ」を食べました。
コッテリとしたカレーです。大きさ2センチほどの牛スジの小塊が3個入っていて、いずれもゼラチン質がフルフルに軟らかく、旨味もあります。ご飯の上には、素揚げにされたナスとズッキーニ、それにオクラが。夏野菜にはしっかりとした下味が付けられており、丁寧な作りがうかがえました。
テイクアウトのおかげで回りやすく
4番目は「さるかに合掌亭」からテイクアウト。「芦北産牛挽肉とサラダ玉ねぎカレー」です。
どっさりトッピングされている、フライドオニオンが目を引きます。サラダタマネギでしょう。その下のカレーは、モッタリとして家庭的な味わいで、ビーフの強い旨味が利いている。これにフライドオニオンの香ばしい甘味が加わり、全体のおいしさがグンとアップしていました。
5番目は「道の駅たのうら たばくまん」です。「スパイシーチキンカレー」をテイクアウトしました。
ホロホロに軟らかいチキンと、トマトの酸味や旨味が特徴的。マイルドにしてコク深い、完成度の高いカレーです。カレーとご飯が入った容器とは別に、オクラの天ぷらやナンの切れ端、ミニサラダなどが付いていたので、撮影の際に盛り付けてみました。テイクアウトでも豪華なビジュアルですね。
テイクアウトのおかげで、複数の店舗が回りやすくなりました。昼に店舗で食べて、夜は自宅で食べる…という行動ができるからです。
コロナ禍や豪雨災害を経て、続いている「伽哩街道」。おいしいカレーを食べ回って、地域の頑張りを応援しましょう。