かつて東京の名店「デリー」でカシミールカレーを食べたことがあります。刺激のグレードは「極辛」でしたが、それでもおいしかった。
今回試食したのは、そのレトルト製品。ただし、名称に「ホット」が冠され、刺激のグレードは「極々辛口」。店舗で食べたカレーよりも辛いようです。
シンプルなクラフト紙の袋に入っています。パッケージに辛さについての言及はありませんが、オンラインショップで「とても辛いカレーですので、カシミールカレーをお召し上がり頂いたことのないお客様には、おすすめいたしません」との注意書きを発見。私には一応、食べる“資格”があるようです。
製造はデリー。1食180グラム。
顔面の毛穴がワッと開く
温めてご飯にかけたカレーは、サラサラのスープ状。黒に近い焦茶色で、表面に赤く微細な油脂が浮いています。具材は見当たりません。鼻を近付けてみると、ツンとスパイシーな香りが。
ひと口目からガツンと辛いカレーです。口の中に熱い感覚が拡がり、やがて舌を刺すような刺激に。顔面の毛穴がワッと開き、汗が出ているのが分かります。そんな辛さを別にすれば、深いコクが感じられ、旨味や甘味が調和していて、完成度の高さがうかがえました。
刺激が後を引くものの、食後の印象は不思議とさわやか。にじみ出た汗や、どこかスッキリとしたキレのある味わいのおかげかも知れません。
店舗で食べたカレーには、鶏肉とジャガイモが入っていました。このレトルト製品の場合、好みの肉や野菜を加えるなど、カスタマイズが楽しめますね。