中部地方試食の穴

静岡のソウルフードから【清水もつカレー】

清水もつカレー

 ひさしぶりに缶詰のカレーを食べました。
 レトルトパックに比べ、重かったりかさばったりする缶詰ですが。金属容器ならではの“安心感”みたいなものを覚えますね。

 今回試食したのは「清水もつカレー」。静岡県の“ご当地カレー”らしいのですが…。

 缶のラベルの説明によると、静岡市の清水区あたりでは「居酒屋の定番」。食事というよりは、酒肴に近い位置付けと見られます。

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居酒屋で食べたい味わい

 少々調べてみたところ、カレーによるモツ煮込みは、当地のソウルフードとのこと。漫画家の故さくらももこさん作詞「まるちゃんの静岡音頭」において、「お茶とみかんとモツカレ~♪」と歌われるほど、名物として親しまれているそうです。

販売は静岡市のはごろもフーズ。内容量は60グラム。

 缶の中身を小鉢によそい、電子レンジで温めました。カレーは暗めのブラウンで、ポタージュ状のトロみがあります。その中に、大きさ1~4センチの豚モツが15切れほど。他に具材は見当たりません。

 何ともユニークなカレーです。マイルドながらも醤油が利いており、全体的に和風な味わい。半面、刺激は弱いけれど、スパイスの風味もしっかり出ています。カレーとモツ煮込み、両者がうまく“共存”している印象。
 豚モツはよく煮込まれていて、噛まずに食べられる軟らかさ。旨味はカレーに出てしまっているようですが、そこに臭みなどは感じられませんでした。

 酒肴らしい濃いめの味付け。ビールのツマミにしたところ、やはり合いました。日本酒や焼酎でもイケそうです。ご飯にかけてみたところ、醤油味のおかげか、これはこれでウマかった。
 居酒屋のカウンターで食べたくなるカレーでした。

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