さまざまなスパイスや調味料によって味付けされるカレー。隠し味もさまざまで、当サイトでは以前、代表的なものを検証したことがあります。
ですが、緑茶を入れたカレーは珍しいようです。少なくとも、私は初めて。
それが、今回試食した「狭山茶入りポークカレー 撃(GEKI)」。かつて食べたことがある「自衛隊オリジナルカレー 撃(GEKI)」など、自衛隊内に流通している加工食品「撃(GEKI)」のシリーズです。
パッケージに「入間基地狭山茶入りカレーのレシピを参考にしました」と書いてあります。埼玉県の入間市と狭山市にまたがっている航空自衛隊入間基地では、地元名産の茶葉をカレーに使い、隊員たちに提供している模様。“ご当地カレー”にも似た、ユニークな製品です。
1食200グラム。販売は防衛ホーム新聞社。
鼻腔へ抜けていく香ばしさ
温めてご飯にかけたカレーは、濃いブラウン。適度なトロみがあり、表面が油脂で光っています。豚バラ肉らしい、2センチ前後のカケラが4個。この他、乱切りのジャガイモが2個、マッシュルームが2切れ、ニンジンの細片などが確認できました。
肉の旨味で食べさせる、オーソドックスなポークカレーです。スッキリとしたキレのある味わい。中辛程度の刺激が感じられました。
カレーを咀嚼して飲み込む時、緑茶の香ばしさが鼻腔へ抜けていきます。粉末で入っているという狭山茶が、このカレーにどの程度貢献しているのかは分かりませんが、風味によって全体のおいしさが引き立てられているように思えました。
考えてみれば、カレーの中でさえも緑茶が香っているなんて、凄いことかも知れません。これが狭山茶の“実力”なのでしょうか。