日々マスコミを賑わせる有名人。その中に「名物社長」と呼ばれる人々がいます。おおむね「業績によって注目される経営者」と「人柄によって注目される経営者」に分けられるようですね。
全国展開するアパホテルの元谷芙美子社長は、後者に分類されるでしょう。派手な格好が、しばしばテレビや雑誌などに登場しています。
今回試食した「アパ社長カレー」は、元谷社長が「自信を持ってお奨めする」というレトルト製品です。ホテルのレストランで出しているカレーが基になっている模様。
1食200グラム、販売はアパホテル。実際にホテルで売られているとのこと。
パッケージには元谷社長の顔写真が。装いもゴージャスで、社長の「自信」が伝わってくる気がしますね。
高級感さえ漂う、丁寧な作り
温めてご飯にかけたカレーは、濃厚そうな焦茶色。粘度も高めです。小さなサイコロ状の肉塊が2個、他に具材は確認できませんでした。
見た目どおりに濃厚な、欧風のビーフカレーです。刺激は中辛程度。甘味や酸味、苦味などが、突出せずにバランス良く混ざり合って、重層的な味わいに。トロミは強いものの、滑らかに仕上げてあります。
具材の少ないところが少々残念。申し訳程度に入っている牛肉は、旨味が抜けて硬くなっていました。
パッケージから受ける“キワモノ”っぽい印象(失礼)とは裏腹に、ビーフカレーとしての高級感さえ漂う、丁寧な作り。奇妙なアンバランスさも、このカレーの魅力なのかも知れません。