馬肉の産地として知られる、ここ熊本県。当然のことながら、馬肉を使ったカレーも見かけます。「名物」と言われるほどメジャーなものはまだありませんが、煮込んだり、コロッケにしてトッピングするなど、さまざまなスタイルが考案されています。
今回訪れた「ABCカレー」でも、馬肉を使った独自のカレーが食べられます。正確には馬スジ肉。
熊本市近郊の嘉島町。県道226号線沿い、アンティークショップやカフェなどが寄り集まる、西欧風の建物の一角にあります。
狭い店で、オープンキッチンのカウンターに、長椅子が2脚。ゆったり座って4人、詰めれば6人ほど座れるでしょうか。
コッテリ欧風、炊き込みピラフも
壁に掲示してあるメニュー表は、一番上が「馬すじカレー」で、他に「キーマ」や「シーフード」など。日替わりランチもあるようです。
この店の“主力”とみられる馬すじカレーを注文しました。
焦茶色の濃厚そうなカレーの上に、馬スジらしき具材が4切れ。ご飯は炊き込みピラフです。ダイコンやキュウリなどの浅漬けを盛った小鉢と、カップ入りのワカメスープが付いています。
コッテリと重く、旨味の強い欧風カレーです。刺激は中辛程度。粘度が高く、見た目よりも食べ応えがあります。ピラフにはニンジンなどが入っており、食べるとバターの上品な風味が。
別に軟らかく煮込んだ馬スジを、オーダー時に温め直し、カレーにトッピングしてある模様。トロトロのゼラチン質がイケる。カレーの味わいを引き立てている半面、トッピングによって強い存在感が出ています。
馬スジの魅力が活かされているカレーなので、たくさん載っていると嬉しいですね。トッピングメニューの方にも馬スジを加えたらどうかな?