一般的に「骨の周りの肉はおいしい」と言われます。骨の周りには筋や軟骨などが多く、それらの味わいが加わるからです。
今回試食した「あべどり チキンカレー」は、骨付きの手羽元肉が2本入り。使われている「あべどり」とは、岩手県北部や青森県南部あたりの農場で、独自の飼育方法や品質管理によって生産された鶏肉とのことです。
販売は、岩手県二戸市の阿部繁孝商店。1食245グラム。
手羽元肉のおいしさに満足
温めてご飯にかけたカレーは、明るめの黄土色。タマネギらしいミゾレ状の砕片がたくさん混ざっており、ゆるい粘度がついています。2本の手羽元肉は、それぞれ長さが8センチ程度。
あっさりとした素朴な味わい。スパイスの刺激を抑え、その分、鶏の滋味を活かしてある感じ。タマネギやリンゴのものと思われる、フルーティーで自然な甘味も印象的です。
手羽元肉は骨離れが良く、ムシャムシャと食べてみれば結構な分量。食べ応えがありました。
骨付き肉のおかげでしょうか。食後、チキンカレーの満足感に先立ち、チキンの満足感を覚える…そんなカレーでした。