長野県を20年ぶりに再訪しました。前回は高校の修学旅行で、吹雪のゲレンデに放り出され、おそらく最初で最後であろうスキーを経験。そして今回は「信毎ホームページ大賞2004」の授賞式に出席するためです。
授賞式の前日、妻と娘を伴って長野市入りしました。毎度のことながら食いしん坊の虫が疼きだし、名物の信州蕎麦やソースカツ丼、おやきなどを思い浮かべては、生唾を飲み込んだものです。…とは言うものの、「カレーの穴」主宰者として招かれたからには、やはり地元のカレーを食べておかねば格好がつきません。
そこで訪ねたのが「山小屋」。納豆のトッピングを考案したカレー屋として知られ、「横濱カレーミュージアム」に出店したこともある有名店です。本店ではなく、宿泊したホテルに近い長野駅前店で食べたのですが、見つけにくい路地の奥にあり、少々迷いました。テーブル席中心の店内はログハウス風で、本物の山小屋っぽい雰囲気があります。
ボリューミーで高い完成度
カレーや辛さ、トッピングでさまざまに組み合わせられるメニュー。私は辛口ポークカレーに納豆をトッピングしました。西日本一の納豆消費地である熊本県民の私には、納豆カレーへの抵抗はなく、すでに味わいについても検証済みなのです。
店のロゴマークが入った白い皿に映える、欧風っぽい茶色のカレーです。豚肉の塊が5個ほどゴロリ、そして中央に鰹節をまとった納豆の集団が。ミニサラダとカップスープ、食後にアイスクリームが付いていました。
カレーは、キレのあるさわやかな辛さ。野菜が煮溶け、程良いトロみとなってご飯に絡みます。豚肉は軟らかくてボリュームがあるし、全体的に完成度が高い。ただ、納豆との相性は決して悪くはないものの、カレーを格段においしくする訳ではありません。どうせトッピングするなら、トンカツやコロッケなどを選ぶ方が無難だと思います。
事前情報では、納豆には刻んだ野沢菜が交ざっているとのことでしたが、何故か入っていませんでした。長野名物のひとつを食べそこなった気がして、帰りにJR長野駅で野沢菜がミッシリと詰まったおやきを購入。おいしかった。