2020年の“初カレー”、あなたはいかがでしたか?
私は喫茶店で食べました。以前から知っていたし、食事をしたこともある店なのですが、カレーは初めて。二重の意味で“初カレー”でした。
店名は「ミック」。熊本県八代市にある、地元では老舗として知られる店です。
JR八代駅の南東。駅前広場からやや入った道路沿いにあります。
店内は意外と広く、カウンターとテーブルで60席ほど。ウッディな内装に、年季の入った椅子やテーブルが調和しています。どこか“昭和”な香りが漂う、落ち着いた雰囲気です。
“昭和”な香りに包まれて
年配の常連客が多そうな同店。年明け早々だったせいか、店内には年始のあいさつが飛び交っていました。
メニューに載っているカレーは、「ビーフ・カレー」と「カツ・カレー」の2種類。私は前者を注文しました。
磨き込まれたツヤツヤのテーブルに、店名の入ったナプキンが敷かれ、使い込まれたカトラリーが並べられます。こんな“純喫茶”の風情、悪くないですね。
カレーは明るめのコーヒーブラウン。ゴロンと1個、大きさ4~5センチほどの肉塊が目を引きます。ミニサラダ付き。
サラリとしたポタージュ状のカレーは、欧風に入るでしょうか。口当たりは軽いけれど、しっかりとしたコクと旨味があり、ご飯に合います。やや遅れて、ホットな辛さが。
牛肉の小塊は、スプーンで切れる軟らかさ。半面、実にジューシーで、口に入れると肉汁がジュワリ。カレーとは別に煮込み、盛り付け時に合わせてあると見られます。
おいしいカレーでした。ややご飯が軟らかかったのですが、高齢者に合わせているのかな?
カウンターの方から、「きょうはカレーがよく出る」などと話し声が。おせち料理などのごちそうに食傷した人が注文するのでしょうか。
お正月は、カレーがおいしくなる時期なのかも知れません。