交歓の穴

変遷するレトルトカレー【LEEの歴史:読者リポート】

読者リポート「LEEの歴史」

 熱心な読者の存在は、ホームページを制作・運営するうえで、とても励みになります。今回リポートを寄せてくださったデカ長さんもその1人。

 私がリポートを掲載した際、デカ長さんは「どうやら2年前から発売されているらしい」との鋭いご指摘を寄せてくださいました。そればかりか、情報を裏付けるために「江崎グリコ お客様相談センター」に問い合わせて、LEEの歴史を調べあげたそうです。

 その努力に敬意を表し、以下に年表を掲載します。

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黎明期には「1倍」も!?

 昭和61年~ 京阪神地区発売
 昭和62年~ 全国発売
  *その際の辛さは1倍、5倍、10倍、20倍の4段階
 昭和63年  日本食糧新聞社の「食品ヒット大賞」を受賞
 昭和63年  辛さ30倍を夏季限定で発売
  *その後、30倍は発売を休止
 平成8年~ 夏季限定発売を再開、現在に至る

 まさに「カレーに歴史あり」という感じ。京阪神地区でまず試験的に発売されたこと、当初は「1倍」があったこと、食品業界で高く評価されたこと、そして30倍の発売が一度中止され、長い時を経て復活したこと…年表からさまざまなドラマが読みとれます。

 デカ長さんによると、「30倍の発売当時は、とても辛くて驚いた消費者がいたそうですが、最近では『もっと辛く』との声が、グリコに寄せられているそうです」とのこと。1990年前後に起きた「激辛ブーム」「エスニックブーム」を経て、日本人の味覚が香辛料に馴れてきていることが分かります。デカ長さん、興味深いリポートをありがとうございました。

後日談 30倍は発売を再開し、夏限定の“風物詩”として定着。添付の「辛さ増強ソース」によって40倍も楽しめる(?)趣向も生まれ、辛いレトルトカレーの代名詞とも言える存在になりました。

photo credit: Ittmostt London 2019 by Loretto via photopin (license)

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