本日のカレーではなく、明日のカレー。どうやら、“ひと晩寝かせたカレー”を表しているようです。
カレーは寝かせるとおいしくなると言われます。理由については「油分と水分の乳化が進む」「具材から旨味が出る」など諸説ある模様。
今回試食した「あしたのカレー」。作った翌日に食べた時の味わい…ということでしょうか?
レトロだけでない“洗練”や“妙味”も
カレー研究家として知られる一条もんこさん監修。パッケージの表にも裏にも、一条さんのポートレイトがアレンジされています。
販売は36チャンバーズ・オブ・スパイス。1食200グラム。
温めてご飯にかけたカレーは、明るい黄土色。ポタージュ状のユルいトロみです。具材がゴロゴロとしている印象。大きさ2~4センチほどの肉片が3切れ、3~4センチのジャガイモが3個、2~3センチのニンジンが2個、それにタマネギ少々を確認しました。
家庭的なポークカレーです。クリーミーな舌触りや、まろやかな旨味が特徴的。スパイスの刺激は、表示の「中辛」よりは弱めでしょうか。
乱切りの根菜類は、形が残っていながらも、歯ざわりは軟らかい。ぜいたくなカレーではないけれど、存在感のある具材のおかげで、満足につながるボリュームが生まれています。
万人受けしそうな親しみやすさが。併せて、単にレトロというだけではない、“洗練”や“妙味”もうかがえました。
監修に際しては「21世紀のおふくろの味」を目指したとか。志が高いなぁ…。