大分県の佐賀関で獲れる「関あじ」「関さば」は、全国的に知られる名物ですね。
それらと並んで、現地には「関ぶり」もある模様。アジやサバほど知られてはいないようですが、高級魚として取り引きされているそうです。
今回試食したのは「出世 関ぶりカレー」というレトルト製品。関ぶりが使われている、大分県の“ご当地カレー”です。
パッケージには「関ぶり」の商標が。その横に「Oita Birth」という大分市ブランド認証のシールも貼ってあり、“出自”の正しさを強く打ち出している印象です。
食べ応えある“関シリーズ”
製造は大分市の富士見水産。1食200グラムです。
温めてご飯にかけたカレーは、落ち着いたブラウンで、ポタージュ状のトロみです。ブリの切り身と見られる、大きさ2~4センチの具材を5個ほど確認。ニンジンやジャガイモらしい小片もチラホラ入っています。
洋食風のマイルドなカレーです。旨味は強いけれど、スパイスの刺激はほとんど感じられません。
ブリの身は、食感が鶏胸肉に似ており、ポーションが大きくて食べ応え充分。魚介の風味は強くないものの、その分、クセを覚えずに食べられました。
成長とともにハマチ、メジロ、ブリと名称が変わっていく、めでたい出世魚。関ぶりにおいては、全国的なブランドである“関シリーズ”に加わった、それこそが出世でしょうね。