北九州市を訪れる機会がありました。駅を出るやいなや、カレー屋に直行。旅先で食べるカレーは、また格別なのです。
向かった先は、地元で名店と謳われる「いーとん」。小倉北区木町、国道3号線と交差する大通り沿いに建っています。
欧風っぽいシックなデザインのビル。店舗は1階にあり、内装はナチュラルテイスト。大きな窓と漆喰壁で、明るく開放的な雰囲気があります。
親しみやすさと上品さ両立
メニューに並ぶカレーは20種類以上。オムレツやフライを組み合わせ、種類を増やしてあるようです。
しばし迷って、「いーとんスペシャルビーフカレー」を注文しました。これは数量限定。
大きな丸皿の、中央にご飯が盛られ、カレーが覆っています。ワイルドに盛られたカレーです。13~15センチほどの肉塊が2個、ジャガイモが丸ごと1個、ニンジンの厚切りが3個、シシトウが2本。
カレーは粘度がゆるく、きめ細かな舌触り。旨味だけでなく、甘味と酸味のバランスも絶妙です。やや遅れて、ホットな刺激がジンワリと利いてきます。
ビーフの肉塊は、スプーンでホロリと切れます。よく煮込まれているものの、ジューシー感も充分。野菜はそれぞれ、ジャガイモは別茹でに、ニンジンはグラッセに、シシトウは素揚げにされていました。
ワイルドな見た目とは裏腹に、丁寧に作り込まれている印象。親しみやすさと上品さを両立させているところが、幅広い層に親しまれている理由でしょうね。