探訪の穴熊本県内

オリジナルカレーが続々と【芦北伽哩街道:2010】

でんでん:芦北風つけたこやき

 熊本県の各地で展開されている“ご当地グルメ”による地域興しの中でも、県南・芦北町の「芦北伽哩街道」は成功し、定着しているイベントと言えるでしょう。
 5回目となる今夏は15店が参加。隣の水俣市の店も入っています。
 知名度が年々上がり、初夏には地元マスコミが特集を組むようになりました。それだけに、参加各店が打ち出すオリジナルカレーには、作り手の意欲が表れ、個性を競っています。

 家族を伴ってのドライブがてら、4店を回りました。

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そそるメニューがたくさん

 1軒目は「でんでん」。田浦インターそばの物産館「たのうら」内にある、タコ焼きやたい焼きを売っている店です。参加メニューの「芦北風つけたこやき」(写真上)は、強めに焼かれたタコ焼き6個と、カレー味の付け汁をセットに。豆乳仕立てという付け汁は、タイ風のレッドカレー。ピリリと強い刺激が魅力ですが、子供には厳しいかも。

味乃なじみ:本格欧風カレー

 2軒目は「味乃なじみ」。肥薩おれんじ鉄道・佐敷駅の裏手にあり、「なじみ食堂」「味処なじみ」とも呼ばれます。参加メニューは「本格欧風カレー」(写真上から2番目)。地元・芦北牛のスジ肉を煮込んだ、濃厚な旨味で食べさせる、完成度の高いカレーです。焼いたサラダタマネギのトッピングや、彩り鮮やかな茹でアスパラ、夏野菜の自家製ピクルスなど、手の込んだスキのない作りが見事。

赤松館:赤松館百年カレー

 3軒目は「赤松館」。田浦にある立派な旧家で、屋敷は国登録文化財として一般公開されています。ここのカフェで食べたのが「赤松館百年カレー」(写真上から3番目)。屋敷に残る昭和初期のレシピを再現したと聞き、肉ジャガ的な素朴さを想像していたところ、意外にもバターの風味が利いた上品な味わい。骨董の深川製磁を器に使うなど、歴史を感じさせる趣向も好印象でした。

大福うどん:カレーつけうどん

 4軒目は「大福うどん」。田浦の国道3号線沿いにある大衆食堂です。参加メニューは「カレーつけうどん」(写真下)。手打ちのザルうどんに、カレー味の付け汁が添えてあります。温かな付け汁は、スパイスの刺激とダシの旨味のバランスが良く、モヤシの歯応えが絶妙。ムッチリとしたうどんを、おいしく食べさせてくれました。

 訪れた店は、まだ全体の4分の1。他にも、いきなり団子を応用したという「いきなりカレー」(マリンスポットM)や、ビールが進みそうな「焼きカレーパスタ」(コラッジオ)など、そそるメニューがたくさんあります。期間中、あと何店回れるでしょう…?

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