これを書いている現在、世間にはコロナ禍の2波が到来し、レジャーなどで遠出することがはばかられるような状況です。
そこで、この状況に合わせ、近場のレトルトカレーを食べてみました。
試食したのは「吉野梨カレー」。熊本県氷川町、私が住んでいる八代市に隣接している町の“ご当地カレー”です。
“主役”らしい扱いを
熊本県の中部に位置する氷川町。パッケージの裏面に簡単な地図が載っているのですが、簡単すぎてかえって分かりにくそうな…。
氷川町ではナシ栽培が盛んで、秋口には「梨マラソン大会」なる催しが開かれます(2020年はコロナ禍で中止)。地元にある「道の駅 竜北」のレストランでは、名物を活かした「梨カレー」が食べられます。レトルトカレー化は当然の流れでしょう。
販売は氷川町まちづくり振興会。1食180グラム。
温めてご飯にかけたカレーは、焦茶色で、ネットリと強めの粘度。クリームみたいなきめの細かさが目を引きます。具材は、大きさ2センチ前後の肉塊が4個ほど。
欧風のビーフカレーです。なめらかな口当たりが印象的。ナシのペーストが使われているそうで、穏やかな甘味が感じられます。それが塩気を引き立て、いささか甘じょっぱい味わいになっているところが面白い。スパイスの刺激は中辛よりも低めでしょう。
やや硬く、歯応えのある牛肉。事前にボイルしたものを加えてあるようです。
ナシが裏方に回ってしまったところが残念。果実を具に加えるなど、“主役”らしい扱いが求められます。
ちなみに、吉野梨は本当においしくて大好きです。あのおいしさ、カレーにも活かしてほしいなぁ…。