中国・四国試食の穴

淡路島発の意欲作【るつぼやカレー(3種)】

るつぼやカレー:パッケージ

 全国には“カレーの聖地”とされる場所がいくつかあるようですが。
 そのひとつが淡路島では…と個人的には思っています。カレーに欠かせない材料、タマネギの名産地として知られるからです。

 今回試食した「るつぼやカレー」は、その淡路島にあるカレー専門店が発売しているレトルト製品です。

 店名は「真異端流カレーるつぼや」。いささか怪しげですね。
 レトルト製品は「るつぼやカレー」「日の丸カレー」「野郎カレー」の3種類あり、目立つデザインの化粧箱に入っています。添付のパンフレットを見ながら食べ比べてみました。

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3種3様の特徴、面白さ

 販売は兵庫県洲本市のファミライク。1食は各200グラム。

 最初に食べたのは「るつぼやカレー」(写真)。欧風のビーフカレーです。赤みがかったブラウンで、ポタージュ状のトロみ。大きさ1~3センチの牛肉が4個ほど。刺激は弱めで、なめらかで上品な口当たり。肉の旨味が強く、万人向けの食べやすさ、おいしさでした。

るつぼやカレー:実物&パンフレット

 続いて「日の丸カレー」。ツヤやかなブラッドオレンジが目を引きます。みじん切りやザク切りなど、大小たくさんのタマネギが入っており、優しい甘味が特徴的。オイリーに見えるものの、クドさはありません。トマトの酸味も手伝い、どこかパスタソースにも似た味わい。

 最後は「野郎カレー」。深いブラウンの中に、豚肉の細片がチラホラ。粘度はやや重めです。パンチが利いており、これはニンニク由来と見られる強い香ばしさのおかげでしょう。刺激は辛口で、シャープさが際立っています。イケるものの、食後のニンニク臭には要注意。

 3種3様の特徴、面白さがあるカレーでした。
 地元の食材を活かすだけでなく、それぞれに作り手ならではの“こだわり”が表現されている模様。後者が「面白さ」を生み出すのでしょうね。

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