欧風カレーの名店として、熊本県内で必ず名前が挙がる店が「レオドール」。全日空系列のニュースカイホテルが、かつて熊本市花畑町に出していたレストランです。
その名店の流れをくむカレーが食べられると聞き、足を運びました。
訪れた店は「ル・カフェ」。ここのカレーは、「レオドール」の元スタッフによって開発されたそうです。
熊本市中央区の水前寺公園。熊本県庁の北側に建つホテル「熊本テルサ」の中にある喫茶店です。
目当ての「ごろっとビーフの土鍋カレー」が、店外掲示のパネルで紹介されていました。この店の名物であることがうかがえます。１日20食限定とのこと。
欧風の“王道”思わせるたたずまい
席に着くやいなや「土鍋カレーお願いします」と注文。メニューには他に、ハンバーグやミックスフライなど、ランチ向きの品々が並んでいました。
しばし待ってカレーが到着。小ぶりの土鍋の中で、溶岩みたいにグツグツと煮えたぎっています。別添えのご飯にパセリとフライドオニオンがかかっていたりして、欧風カレーの“王道”を思わせるたたずまい。サラダとコーヒー付き。
“ごちそう感”のある欧風ビーフカレーです。牛肉のおいしさを、トマトの旨味とバターの香ばしさが引き立てています。スパイスの刺激は中辛よりやや弱め。濃厚ではあるもののクドさはなく、全体が上品にまとまっている印象です。
具材は、大きさ４～５cmの牛肉の小塊を４個確認。名前どおり「ごろっと」しており、軟らかくてジューシーで、食べ応え充分でした。
今は亡き「レオドール」には、何十年も前に一度だけ訪れました。その時に食べた記憶は、もう忘却の彼方にあるのですが。
「こんなカレーだったかなぁ」「それにしてもウマい」などと思いつつ、引き継がれている名店の味を堪能しました。
