中部地方試食の穴

浜松市の“ゆるキャラ”から【家康くんカレー】

家康くんカレー:パッケージ

 全国各地の“ゆるキャラ”。今では、いない地域の方が珍しいかも知れません。
 静岡県浜松市のゆるキャラは「出世大名家康くん」。徳川家康が浜松城の城主を17年間務め、後に天下統一を成し遂げたという史実から生まれました。

 今回試食した「家康くんカレー」は、このゆるキャラの“オフィシャルカレー”に相当するレトルト製品。家康くんのイラストや、徳川将軍家を象徴する三つ葉葵の家紋などが、パッケージを飾っています。

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ウナギも自衛隊もピアノも

 よく見ると、パッケージには軍用機の写真や、イモともウナギともつかない奇妙な生物のイラストも。
 パッケージ裏面の説明によると、この製品には航空自衛隊浜松基地の隊員食堂で出されているカレーのレシピが応用されているとのこと。また、ウナギの栄養分を加えた畑で栽培されたサツマイモ「うなぎいも」を使用、さらにウナギやスッポンのエキスも混ぜ込んであるそうです。
 ゆるキャラ関連という以上に、浜松市の“ご当地カレー”と言えそうですね。

 販売は浜松市にあるLaLaカレー・ジャパン。1食180グラム。

家康くんカレー:実物

 温めてご飯にかけたカレーは、濃いブラウンで、やや強めのトロみがあります。うなぎいもと見られる、大きさ3~4センチの乱切りが3個ほど。他には、肉らしい1センチ以下の小塊をいくつか確認しました。

 マイルドなポークカレーです。強い旨味と深いコクが特徴的。スパイスの刺激はパッケージにある「中辛」よりも穏やか。ウナギやスッポンのエキスが影響しているのか、魚介系っぽい独特の風味が感じられました。
 硬くて小さな豚肉はイマイチ。その分、イモの存在感が際立っています。ネットリとした舌触りや、自然な甘さなどは、ジャガイモより味わい深かったように思います。

 パッケージ表面の下あたり、並んでいるピアノの鍵盤は、浜松市に楽器メーカーが多いことを表現しているようです。さらには、原材料名の表示を見たところ、地元の特産品「浜納豆」が入っていたことが判明。食べただけでは分かりませんでした。
 浜松市のさまざまな特徴が盛り込まれたカレーです。いささか盛り過ぎな感じもしますけど…。

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