
軽井沢の過去と現在(三越伊勢丹フードサービス)
かつて「日本三大外国人避暑地」のひとつに数えられた、長野県の軽井沢。明治期に洋式ホテルが相次いで開業し、日本を訪れた外国人たちに好評を博したそうです。
ちなみに、残るふたつの避暑地は、長野県の野尻湖、宮城県の高山。
今回試食したのは「軽井沢 欧風カレー」。パッケージに、大正初期に撮られたという軽井沢のメインストリートの写真が使われており、どこか「欧風」や「洋食」の伝統を感じさせます。
製造は三越伊勢丹フードサービス。1食200グラム。
温めてご飯にかけたカレーは、濃厚そうなダークブラウン。粘度は強めです。表面が油脂でテラテラと光っています。判別はできないものの、何やら具材がどっさりと入っているように見えます。
スパイシーなビーフカレーです。シャープな刺激は、表示どおりの「中辛」でしょう。2センチ前後の牛肉を3個ほど確認。ややスジの残る肉ですが、旨味がカレーによく出ています。
具材の大半はキノコ。エリンギとシメジです。エリンギのシャキシャキとした歯ざわりや、肉厚なシメジの食べ応えが、全体のボリューム感を高めていました。
使われていたキノコは「信州産」とのこと。ですが、エリンギが日本で栽培されるようになったのは1990年代からなので、軽井沢の歴史とは関係がなさそう。
それはそれとして、おいしいカレーですから、ここは「軽井沢の過去と現在がカレーの中でひとつになっている」とでも解釈することにしましょうか。