
江戸時代にさかのぼる歴史を誇るという、滋賀県の「近江牛」。日本においては「三大和牛」「三大銘柄」に挙げられる、伝統的なブランド牛です。
高級品ではあるものの、食肉処理の過程で出る端肉は、レトルトカレーなどに製品化されています。もったいないですからね。
そんなカレーを食べる、2度目の機会に恵まれました。今回の「近江牛カレー」です。
この画像では分かりにくいのですが、パッケージの商品名はゴージャスな金色。化粧箱の裏面には、牛6頭の個体識別番号が表示されています。ブランド牛としての自負がうかがえます。
三大和牛のひとつ
販売は京都千鳥本舗。1食200グラム。
温めてご飯にかけたカレーは、やや赤みがかったブラウン。粘度は重め。具材は、ジャガイモやニンジン、マッシュルームなど比較的豊富です。大きさ1~3センチの肉を3個ほど確認しました。
欧風のビーフカレーです。フルーティーな酸味と甘味が印象的。やや重いけれど、なめらかで上品な口当たり。ホットな刺激は、表示どおりの「中辛」でしょう。
牛肉自体は、歯触りが少々硬め。その分、強い旨味や深いコクが、カレーに移っているようです。
肉がおいしいだけに、カレーもおいしく仕上がっています。しかし、カレーの濃い味付けによって、ブランドの個性が失われている模様。“おいしいビーフカレー”以上の魅力が欲しいところです。