試食の穴関東地方

伊豆諸島の主張が?【明日葉入り 東京カレー】

明日葉入り 東京カレー

 生薬を料理に取り入れ、疾病予防や健康維持を図る薬膳料理。大枠で捉えるなら、カレーも含まれるでしょう。

 今回試食した「東京カレー」は、強壮・利尿作用があるとされる伊豆諸島産のアシタバを主体に、47種類のスパイスやハーブを加えた薬膳カレー。他にも3Aカルシウムやらキトサンやら、健康に良いらしい成分が配合されているとのこと。

 パッケージの説明によると「東京都・伊豆諸島への島々の思いと明日への勇気がいっぱいに詰まったご当地カレー」。…どうやら、「伊豆諸島は東京だ!」との主張が、商品名に込められているようです。理由は分かりませんが。

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薬草茶を思わせる独特のクセ

 販売は、日本作家クラブ福祉事業部。創作家の団体がカレー販売を手掛けているとは、何だか意外ですね。
 企画・開発は日本薬膳。この会社は、ベースとなる薬膳カレーに全国各地の特産品を加えた“ご当地カレー”を多数考案しています。
 内容量は200グラム。

 温めてご飯にかけたカレーは、サラサラのスープ状。黄土色をしたカレーの全体に、茶殻みたいな黒っぽい砕片が散見され、これがアシタバのようです。他の具材は、煮溶けかかったタマネギが確認された程度。

 ひと口目から、ドクダミなどの薬草茶を思わせる、独特のクセが。けれど、優しくあっさりとした味わいに仕上がっており、決して食べにくくはありません。刺激は中辛程度で、食べ進むウチにジンワリと効いてきます。苦味や甘味が複雑に入り混じった、深いコクが印象的でした。

 お茶漬けみたいに、サラサラと食べられ、スルリと胃に収まります。夏バテや二日酔いなど、食欲が減退している時に最適かも。

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