スプーンソング:チキンカレー | カレーの穴 curry-no-ana.com

スプーンソング:チキンカレー

一本気を感じるひと皿(福岡県糸島市)

スプーンソング:チキンカレー
 おいしいカレーを作る条件、そのひとつに「タマネギをじっくりと炒める」があります。
 タマネギを使わなくても、じっくりと炒めなくても、おいしいカレーを作ることはできます。けれど、じっくりと炒められたタマネギは、カレーを確実においしくしてくれるのです。

 今回訪れた「スプーンソング」は、時間をかけて丁寧に炒めたタマネギを使っているという、カレーの専門店です。


 福岡県糸島市。国道202号線(旧道)沿い、糸島半島の西側の付根あたりにあります。一軒家の店舗はログキャビン風。店内はウッデイで明るく、テーブルが大小5卓に12席ほど。

 この店の“主力”とみられるチキンカレーを注文しました。メニューブックには「当店の絶対的メインカレー!」として載っています。辛さは「甘口」から「超激辛」まで選べるそうで、私は「辛口」に。追加料金で、古代米のご飯やサラダが付けられるとのこと。他にキーマカレーやスープカレーなどもあります。

 出てきたカレーは、深みのあるブラウン。全体を黄色い油脂が覆っています。鶏手羽元と思われる塊がふたつ横たわり、その上にインゲンマメの彩りが。ご飯は別皿に盛られ、パプリカのピクルスとレーズンが添えてあります。

 インド風のチキンカレーです。見た目が濃厚そうですし、口当たりはモッタリとしているものの、意外に重さは感じられません。タマネギから出ているらしい自然な甘味から、深いコクが生まれています。スパイスの風味が油脂に溶け込んでおり、刺激的ながら、シナモンなどが甘く香ります。
 骨付きの手羽元肉は、なかなかの食べ応え。骨離れに少々ムラがあるものの、関節あたりの軟骨まで味わえました。

 大量のタマネギを炒めに炒め込まないと、このような味わいは出せないでしょう。作り手の一本気が感じられるカレーでした。