くじらカレー | カレーの穴 curry-no-ana.com

くじらカレー

調査捕鯨の肉を使用(マル幸商事)

くじらカレー
 国民食のひとつに挙げられるカレーですが、改めて「日本ならではのカレーとは何か?」と考えてみても、意外と思い浮かばないものです。
 牛肉や豚肉、タマネギとニンジンとジャガイモを使い、固形ルーを煮溶かして作る、家庭料理のカレー? それとも、学校給食のカレー? 洋食屋のカレー? キャンプで作るカレー? 海上自衛隊のカレー? 和風ダシを使ったカレー? …どのようなカレーを指すのでしょう?

 パッケージに「これぞ日本ならではのカレー。」と謳っているのが、今回試食した「くじらカレー」。調査捕鯨されたミンク鯨の肉が使われているというレトルト製品です。


 捕鯨を行なっているのは現在、日本以外では、ノルウェーやフィリピン、北米の少数民族など。このうち、鯨肉をカレーに使おうなどと考えるのは日本人くらいでしょうから、確かに「日本ならでは」と言えるでしょう。

 1食200グラム。山口県下関市のマル幸商事の販売で、かつて同市は捕鯨で栄えた歴史があるとのこと。

 温めてご飯にかけたカレーは、落ち着いたブラウンで、ゆるめのトロみがあります。鯨肉らしい1~2センチ程度のかけらが、コロコロと7個ほど。タマネギの細片も確認できました。

 オーソドックスな欧風カレー。旨味で食べさせる、万人向けの作りです。やや重めながら、口当たりはなめらか。中辛程度の刺激があるものの、やや塩味が突出している印象を受けました。
 鯨肉は、脂身が少ない一方、繊維質が密集している感じ。食感は硬め。噛み締めると、鉄分が豊富そうな、独特の風味が出てきました。

 私に本品を下さった方は、農林水産省の売店で見付けて購入されたそうです。全国都道府県の物産品を扱う売店なので、「くじらカレー」は山口県の“ご当地カレー”として並べられているだけなのかも知れないけれど…「農水省では鯨製品を売ってますが、何か?」とでも言いたげな政治的意思を、勝手に汲み取ってしまいました。