サトイモの存在感(後藤屋)
カレーに入っているイモ。真っ先に思い浮かぶのはジャガイモでしょう。
けれど、ジャガイモが“最適”という訳ではありません。カレーは包容力のある料理ですから、合うイモは他にもたくさんあるのです。
それを実感させてくれたのが、今回試食した「やまがた いも煮カレー」。
山形県の“ご当地カレー”で、郷土料理の「いも煮」を応用したもの。サトイモが主役なのです。
製造は後藤屋。1食220グラム。
温めてご飯にかけたカレーは、サラサラのスープ状で、やや濃いめのブラウン。半割りのサトイモがゴロゴロと7個。シメジやネギ、コンニャクと牛肉のカケラを確認しました。
いも煮のものらしい、醤油の風味や、野菜の滋味が前面に出ています。それでも刺激はピリリと中辛程度。親しみやすい和風の味わいで、ご飯が進みます。
サトイモにはしっかりと味が染みており、なのに煮崩れてはおらず、食べ応え充分。このカレーの“主役”として存在感があります。個人的には、ジャガイモより好みかも。
いも煮にカレーの固形ルーを溶かし入れたら、こんな感じになりそう。カレーうどんに仕立てても合うそうです。豚汁の残りでカレーやカレーうどんをよく作る私は、大いに納得できます。