ケララの風:ミールス | カレーの穴 curry-no-ana.com

ケララの風:ミールス

複雑玄妙な南インド料理(東京都大田区)

ケララの風:ミールス
 かつて、当サイトの掲示板の常連だったN-jiriさん。カレーやスパイスに詳しくて、“ご意見番”みたいな存在でした。
 本名は沼尻さん。南インド滞在中に現地料理の魅力に触れ、帰国後、全国各地に赴いて南インド料理を作り、会食をする「グルジリ」というユニークな啓発活動を展開。これは拙宅で開かれたこともあり、その時は、沼尻さんから送られた調味料とレシピで私が料理を作り、参加者に振舞ったものです。

 沼尻さんの精力的な活動は、やがて一軒の店に結実しました。それが、今回訪れた「ケララの風」です。


 東京都大田区のJR大森駅西口を出て左手、道路沿いに伸びる商店街の一角にあります。明るくシンプルな内装で、約30席。

 訪れたのは昼下がり、オーダーストップの時間を過ぎたころでしたが、沼尻さんは待っていて下さいました。ランチは「ミールス」と呼ばれる定食です。ランチは野菜中心のミールスですが、ディナーでは肉料理も食べられるとのこと。

 ミールスの内容は、冬瓜やオクラを煮込んだ「サンバル」をはじめ、コショウが利いたスープ「ラッサム」、野菜をココナッツとヨーグルトで炒め煮した「アヴィヤル」、豆粉の薄焼き「パパダム」、ビーツをヨーグルトで和えた「パチャディ」など8品。ご飯はジャポニカ米ですが、粘り気を除いてあるそうです。

 ミールスの真価は、それぞれが渾然一体となって発揮されるので、私はサンバルやアヴィヤルをご飯にかけ、少しずつ混ぜながら食べました。野菜の滋味に、スパイスの刺激やヨーグルトの酸味、ココナツの香ばしさなどが加わって、何とも複雑玄妙なおいしさ。それぞれの混ざり方が変わることで、味わいが微妙に変化していくのが面白い。
 全体的に油脂が少なく、ご飯もあっさりしているので、いくらでも食べられます。私は2度もおかわりしてしまいました。

 ミールスを食べつつ、沼尻さんと旧交を温めました。いずれ、各地を巡る活動を復活させたいとのこと…その行動力には脱帽です。