スペースカレー | カレーの穴 curry-no-ana.com

スペースカレー

進化した宇宙食(ハウス食品)

スペースカレー
 私たち庶民にとって、宇宙はまだまだ遠い世界。頭上の衛星軌道を回る宇宙ステーションでさえ、行けるのはごく限られた人々です。

 それでも、日本人宇宙飛行士らの活躍で、少しずつ身近に感じられるようになってきたのも確か。
 その変化は、カレーにも現れています。


 1999年に試食した「SPACE FOOD ドライカレー」は、フリーズドライのカレーとご飯をブロック状に固めたシロモノでした。それが9年後には、地上で食べられるものと変わらないレトルトカレーに。
 内容量は200グラム。ハウス食品からの発売です。

 温めてご飯にかけたカレーは、濃いブラウン。ゆるいトロみがついています。目立つ具材は、肉(ビーフ)の細片のほか、マッシュルームなど。

 辛さは中辛程度ですが、なかなかにスパイシー。ひと口目からピリリと利く、実にシャープな刺激です。炒めタマネギの甘いベースに、味の“輪郭”がはっきりとしたカレーが成り立っている…そんな印象を受けました。
 パッケージの説明では「無重力状態で食べることを想定し、スパイシーで味を濃くしました」とのこと。実際、無重力状態では人間の味覚は鈍ってしまうそうです。

 レトルトカレーとして“普通”においしく食べられます。味わいはともかく、外見的には、宇宙食としての際立った特徴は見られません。…ですが、それは宇宙開発の進歩の一面。宇宙での食事が“おおごと”でなくなっていることの現れなのです。