第12回オフ会(天竺堂宅) | カレーの穴 curry-no-ana.com

第12回オフ会(天竺堂宅)

蕎麦とカレーのコラボレーション

第12回オフ会(天竺堂宅)
 オフ会の開催が2桁に入ると、いろいろ“変化球”を試してみたくなるものです。そこで今回は「出張蕎麦打ち」を企画。現在の一軒家に越してから、一度は蕎麦打ちパーティーをやってみたいと思っていたのです。

 ただ、オフ会でやるとなると“カレー”を外すわけにはいきません。「カレーの穴」のオフ会でなく、これが単なる「おいしいものを食べる会」であったなら、12回も続くことはなかったでしょう。ゆるかろうとも“枠組み”は必要。どこかにカレーを入れねばなりません。


 幸いにも偶然にも、私は今夏、カレー者の心情を理解し、面白がって下さる蕎麦屋さんと知り合いました。話が前後しますが、「読者の穴」にリポートを寄せて下さった、熊本県八代市にある店「マル新」のけんちゃんです。
 けんちゃんは修業時代に出張蕎麦打ちで経験を積んでおり、その話を聞いた時から、私の頭には蕎麦を中心に据えたオフ会の段取りが浮かんでいました。初めにけんちゃんが蕎麦打ちを実演、ざる蕎麦をたぐりながら酒を飲み、最後は「カレー南蛮」で締める…考えただけで楽しそう。ただ、問題はカレー南蛮で、これは「マル新」に無いメニューでした。
 あれこれと話し合った結果、けんちゃんが蕎麦パートを、私がカレーパートを受け持って“合体”させることに。オフ会の1週間前に試食し、互いに改良を加えました。

 オフ会は11月27日。参加者は、天竺堂夫妻とけんちゃんを含めて14人でした。大常連として、マーケッターのottyanMさん、オルガニストの風琴さん、インテリアコーディネーターの田中マコトさん。今や常連となったフリーエディターのタムさん、広告ディレクターの「仕立屋の若旦那」さん、イラストレーターのTAEKOさん、法律事務所にお勤めのさささん。新顔は、熊本のラーメン通として知られるまささんと、彼女のユカさん、某損保会社勤務のakkoさんと、団体職員の旦那様(ハンドルネーム未定とのことです)。予定人数を1人越えてしまいましたが、それだけにぎやかな集まりとなりました。
特製カレー南蛮
 あいさつもそこそこに、まずは蕎麦打ちの実演です。巨大なステンレスボウルで蕎麦粉を捏ね、それを伸し台でグイグイと広げていくけんちゃんの鮮やかな手並みに、一同は感心するばかり。「打ち粉は何を使うんですか?」などの質問に丁寧に回答しながらも、けんちゃんの手は休むことなく動き続け、たちまち十数人分の蕎麦切りが完成しました。蕎麦を茹でる間、メンバーは蕎麦掻きや蕎麦味噌などをつまみに冷や酒を飲み、いつものことながら会話のボルテージをグングン上げていきます。やがて、ざる蕎麦の登場。香りも喉越しも素晴らしく、多めに用意していた分量も、瞬く間に消え去りました。あの蕎麦は本当にうまかった!

 さて、ラストを飾ったカレー南蛮。通常は出汁で割ったカレーに蕎麦が入っていますが、オフ会用のは写真の通り。3色のかけ蕎麦に海苔を載せ、そこにドライカレーを置いて、砕いたゆで卵と白髪ネギ、糸唐辛子をあしらいました。ドライカレーを出汁に解きながら、味のコントラストを楽しんでもらう趣向なのです。「調和なんか考えないで、カレーと蕎麦がケンカするぐらいが、かえっていいですよ」というけんちゃんの意見で、辛さとコクをブーストアップしたドライカレーと、強力粉を使ったシコシコの蕎麦が入っています。これには「うまい!」と歓声を上げる人から、「ハヒー!」と悲鳴を上げる人まで、さまざまな反応が。とにもかくにも、店では決して食べられない、極めてアクロバティックなカレー南蛮であったことは確かです。

 ところで、辛さを増したい人のために、京一味をアルコールランプで焦がして入れるようにしてあった(「マル新」のスタイル)のですが、焦がしすぎて辛味成分のカプサイシンが室内に漂い、咳や涙に悩まされていた人がいました。これは私の説明が不充分だったためで、この場を借りてお詫び申し上げます。

 最後に“催涙ガス”という非常識なオマケが付いてしまいましたが、けんちゃんの蕎麦には、みなさん大満足だった様子。私もカミさんも、おいしくいただきました。参加して下さったみなさん、そしてけんちゃん、ありがとうございました。