中村屋 ルパ:インドカリー | カレーの穴 curry-no-ana.com

中村屋 ルパ:インドカリー

日本一のカレー屋?(東京都新宿区)

中村屋 ルパ:インドカリー
 価値観が多様化している昨今、例えば「日本一のカレー屋」なんて挙げられるはずがありません。ですが、大衆の“最大公約数”を模索していくと、ひょっとしたら、この店に行き着くかも知れません。

 東京都新宿区の「中村屋 ルパ」。本店です。元来は菓子店ですが、レストランで食べられるカレーは、全国的に有名。明治時代、創業者が自宅にかくまったインド開放運動の志士が、作り方を伝えたそうです。ドラマチックですね。


 本店ビルの2階を占める広い店内は、収容人数が3桁に達するでしょう。夕食時間帯に訪れたところ、満席に近いにぎわい。メニューには、定番の「インドカリー」のほか、ハヤシライス、中華そばまで載っています。

 カレーは明るめの黄土色で、銀色に輝くグレイビーボートで出てきました。ご飯は白い丸皿。薬味が付いていて、ラッキョウとキュウリのピクルス、タマネギの酢漬け、粉チーズがセットになっています。

 バターの甘い風味が印象的で、カレーを口に入れた途端、フワッと薫ります。炒めタマネギで出しているというトロみは、ゆるめではありますが、ご飯に程良く絡みます。スパイスの刺激はおだやかで、後から辛さがジンワリと利いてくる感じ。骨付きのぶつ切り鶏肉が3個と、ジャガイモ1切れが確認できました。
 食べている時の“押し”は控え目。その分、後味にさわやかな“引き”があり、強い印象を残します。この後味が、中村屋のカレーの本領なのではないか…と思いました。

 1階に下りると、販売されている和洋の菓子に交じって、インドカリーのレトルトがズラリ。九州の小売店でも見かけるパッケージです。大手食品メーカーのものを別にすれば、これだけ名前と味が全国に広がっているカレーは、中村屋をおいて他に無いでしょう。